盆景 -七人の侍-

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左側に小屋がありますが、かやぶき屋根が本物と見紛うような作りです。
指で押してみると、その感触も本物の藁か茅のような感じがしました。

「この屋根材はなんですか?」
「古タオルだよ!」

恐れ入りました。

手近な素材で、本物らしく見せる。会長の独壇場です!!!


バラ盆栽界では知らない人のいない跡見昭さんですが、跡見さんが かって東宝映画の美術班に在籍し、黒澤映画に携わっていたことを 知っている人は意外に少ないかもしれません。

昭和22年、戦後復興の年に燃え「世の中に娯楽と笑いをもたらしたい」と東宝映画会社に入社した跡見さんは、6年後の昭和28年  に、美術部門B班の責任者として黒澤明監督の「七人の侍」を担当することになります。

野武士が野盗化していた戦国時代を舞台に、まずして百姓たちが侍を雇い、全力をあげて野武士たちから村を守ろうとする姿を描いたこの作品は、黒澤映画の傑作として世界に広く知られています。

跡見さんがこの映画で担当したのは、伊豆堀切方面全般と、作品中重要なシーンとして描かれている場所、水車小屋の美術でした。

思うような映像が撮れないと何度でも撮り直す黒澤監督の要求に応えるため、美術セットを何度でも建て直し、台風などによるセットの被害にも全力を尽くして対処した跡見さん。そんな苦労の果てに完成した映画の思い出を再現したのが、盆景シリーズ「七人の侍」です。

あの名シーンがそのまま小さくなったような、繊細で臨場感あふれる世界をご覧ください。

※以上は、第9回国際バラとガーデニングショウ盆栽コーナーの解説に若干手を入れたものです。


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フィギアの大きさは、6~7センチ程度